タクシー乗車料金の3%をポイント還元


山梨日日新聞 07.01.26
車内に搭載した情報端末にカードを通すと、料金の3%がポイントとしてたまる=笛吹・石和タクシー ⇒

笛吹の2社、カードも県内で初めて導入

笛吹市石和町の石和タクシー(橘田幸三社長)と岡部タクシー(島田邦久社長)は二十六日から、 乗車料金の3%をポイント還元し、クレジットカードの利用も可能になる「得タク」サービスを スタートする。全国約二百社で導入が進んでいる共通のサービスで、県内では初の導入。他社と の差別化による顧客確保を図る狙いのほか、観光客などの取り込みを目指している。

利用者は、「得タク」ステッカーを付けたタクシーに乗車して入会申込書に記入すると、その場 で会員カードが受け取れる。精算時にカードを提示すると、料金の3%がポイントとして加算さ れ、千ポイントで千円分の商品券がもらえる。
会員カードは加盟社共通で、全国どこの社でも利用できるのが特徴。カード会社13社のクレジ ットカード利用も新たに可能になり、料金の3%が値引きされる。

得タクサービスは、中小タクシー会社の支援事業を行う「キャブステーション」(東京)が、 端末機器を提供する「モバイル・コマース・ソリューション」(東京)と共同で運営。昨年2月 から本格的に事業を始め、昨年末時点で全国39都道府県204社が加盟。計約4,600台の タクシーが稼動しているという。
加盟社は、カードを読み取る車載端末の貸与を受け、顧客に還元する3%を含めた利用額の10 %を、手数料としてキャブ社などに支払う。石和タクシーは普通車の全14台、岡部タクシーは 全11台に導入する。
関東運輸局山梨運輸支局によると、ここ10年間で県内タクシー業者は25社増えたが、輸送 人員や輸送収入は年々減少傾向で、業者間の競争が激化している。岡部タクシーは「付加価値の あるサービスの提供で固定客を増やしたい」、石和タクシーは「大河ドラマの放映で増加が予想 される観光客の利用も促したい」と話している。
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