中小タクシー会社支援事業を推進するキャブステーション(東京都港区南青山、楠木崇延社長)は三井住友銀オートリース、住商オートリース、セントラルオートリース、三洋電機クレジットと提携、介護タクシーと個人タクシー向けに専用の車両リース「キャブリース」を設定し本格展開を始めた。一般のオートリースでは社歴3年未満の会社はリース契約の道が事実上閉ざされているが、キャブリースでは1週間の審査手続きで実績ゼロの新規開業予定者もリース契約できる。同社は全国介護タクシー協会(兵庫県西宮市)とも提携、介護タクシーの開業・増車を全面支援している。
キャブステ提携のリース4社のうち、三井住友銀と三洋電機はローンも組める。同社は車両リースとして一般タクの新規・代替・増車、ジャンボタク、観光バス(大・中・小)などを行っているが、今回、介護タクシーと個人タクシー用に販売を本格化させる。
キャブリースの特色は、既存の事業者が1000万円まで、新規事業者が2000万円まで決算書が不要という点。今回設定した介護タクシー専用リースは▽全額経費処理▽無担保▽減価償却計算など面倒な手続き不要――などがメリット。申し込み条件として@住居所有(自己か家族)A年齢35以上55歳以下B任意保険(車両含む)付保C配偶者有り――の4点をクリアしていれば審査をパス、1週間以内に支払いが始まる。
個人タクシー専用リースの条件は@住居所有(自己か家族)A年齢55歳以下B任意保険(車両含む――の3点。ディーラーの見積もりでリース料を計算、値引き等も従来通りでディーラーとの関係は変わらない。リースアップ後は返却、買い取り、再リースのいずれも可能。金利は銀行と同水準。整備・点検・車検等も従来通りの整備工場でできる。
同リースを使用した宮城県の秋保交通では「他のリース数社に申し込んだが、書類審査で門前払いされた。少ない資金で必要な設備投資ができた。新車でお客の評判もいい」としている。
問合せ=電話03-5766-8953
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