第一回「知恵の輪倶楽部」 セミナー

期日 平成15年9月7日(日)
時間 午後1時〜午後5時頃 勉強会
午後6時〜午後8時 交流会
会場 港区南青山 島根イン
  交流会は移動して飲食店にて開催

「天に二日なし」と言うがタクシー業界には未来を照らす太陽がふたつある。ひとつは変革の旗手、青木ジュニア太陽、ひとつは行動する知性、川鍋ジュニア太陽。両者は今後歩く道、拓く道はまったく異質であろうが、二人の後にできる道こそ、これからの業界のスタンダードになることは間違いない。そんなカリスマに同時に触れる機会はもう二度とない。


13:00〜
インテリジェント企業、マッキンゼー有数の辣腕コンサルタントとして活躍後、後継者として、また名門復活の請負人として満を持しての入社。その凄まじいながらも温情溢れる再構築の手法は社員より圧倒的な支持を得、再び巨艦が動き始める。また同時に攻めの経営にも定評があり、マイクル、黒タク、そして今話題の六本木ヒルズ等への乗り場設置は大当たり。理詰めと情熱、その姿は日産のカルロスゴーンを彷彿させる。

日本交通株式会社
専務取締役 川鍋一朗氏

「老舗の復活。日本交通の再建」


14:30〜
タクシー業界で唯一のナショナルブランドともいえるエムケイ。それは東京での成功があって初めて消費者に認められたといえる。そこには遡って4年前、アンチエムケイの巣窟ともいえる都内に単身乗り込み、マネージメントのみならずセールスマンとしてまた自らタクシードライバーとして、艱難辛苦の末、全国制覇への橋頭堡を築いた熱い、熱い経営者がいた。

東京エムケイ株式会社
代表取締役社長 青木政明氏

「都市交通改革」


16:00〜
今、日本で最も活躍している気鋭のエコノミスト。またわが国有数の知米派そして国際エコノミストである。学術研究の傍ら新聞、雑誌、テレビなどでも活発な言論活動を行っている。そして内閣府特命顧問として生活者のためのタクシー利用「共同自家用運転手」構想を直接小泉総理に提唱する業界にとっては唯一無二の大切な存在である。

慶応大学経済学部 島田晴雄教授

「歴史の転換期」
〜これまで総理の支援を得ながらやってきたライモビなど21世紀型の生活者向けの交通モードについて



平成15年9月7日(日) キャブステーション本社にて開催

本番中はプラチナゲストにて萎縮していたのか、憧憬で固まっていたのか、あるいは普段どおりなのか、質問も少なく士気、覇気、元気が感じられず、外部の人間の眼には「許認可事業者の内弁慶」の典型的姿と写った模様。もっとガッツを外に、へなちょこパンチでも手数を出そう。これからの時代、キツ〜イ異業種との闘いも待っているかもしれないのだから。ただし交流会は別人のように豹変、どっちが本当?、どっちも本当?、困ったもんだ。

しかし、スーパーゲストの熱演により、当然ながら参加者より「得した、良かった、刺激になった」との意見をいただき、改めて手弁当にてご無理をお願いしました御三方に心よりお礼申し上げます。そしてその感謝の意は参加者のなかの誰かが、今は雌伏の時、雑巾がけの時ではあるが秘めた熱い思いを近い将来「実行と成果」で表すことにて恩返しさせていただくことと思います。本当にありがとうございました。

さて次回はテーマに「サプライズ」を加えてはいかがでしょう。それには若いベンチャー企業の経営者を招くのが効果的でしょう。彼らから事業にはいかに熱いということが大切か学ぶでしょう。そして15歳、20歳も離れた若い経営者の数億円のサクセスストーリー、またさらに数百億円へと飛躍する夢を聞けば、行動に移せずジレンマを感じている人の湿った心の花火に火がつくでしょう。



しかし、レベルは別として休日返上で上京する人はどこかに野心を感じます。特に規模の小さな会社の経営者ほど鬱積していた「今に見てろ」といった闘争心、負けん気を感じます。また社員にもっと良い暮らしをさせたいという素朴な経営の原点、また創業の親心も感じます。こういう人はまもなく、聞く人から話す人に、拍手する側からされる側へと立場を変えるでしょう。

それでは知恵の輪倶楽部の「蒼き狼」たちとの再会を楽しみに次回の準備に入ります。

追伸
群れて牙を研ぐ狼、熱烈歓迎。まずは勇気ある参加メール一本。

事務局

 慶應義塾大学経済学部
 島田晴雄教授
 東京エムケイ株式会社
 代表取締役 青木政明氏

 日本交通株式会社
 専務取締役 川鍋一朗氏