中古バス・トラックの「キャブ・オークション」


月間ユーストカープロギア 06.06
業界雑誌「ユーストカープロギア」に特集ページで取り上げられました。

高い鮮度と徹底したフォローで利用が拡大

バスやトラックを集めてネット上で入札を行なう売買仲介サイト「キャブ・オークション」が注目を 集めている。通常の入札会と異なり、出品がバス会社やトラック輸送業者などのユーザーから直接と いうこと、現物は運行中の車両で鮮度が高いことなどが特徴だ。加えてきめの細かいフォロー体制を 敷いており、利用会員は増加の一途を辿っている。

記録簿、車検付のバス 昨年は120台を成約

中古バスを集めた「キャブ・バスオークション」と、中古トラックの「キャブ・オークション」を 運営するのはキャブステーション(東京都港区、楠木崇延社長)。同社は昭和58年の創業で、 タクシーやバス会社の支援事業を主体に展開してきた。このため、全国に顧客が存在する。

出品側は買取り業者よりも高く売れ、落札側も業販に近い価格で買えるという、市場原理に則った このシステムは早々にも幅広く認知され、軌道に乗った。
唯一、売買を仲介する同社が、手数料 として出品者から成約金額の1割、バイヤーからは1円も貰わない“買いやすいビジネスモデル”に 設定していたことも好評の要因だった。
「中古バスの売買で価格を提示しているのは当サイトだけ」と、話すのはキャブステーションの 新相彰氏。「当社では価格をきちんと提示して取引の透明化を図っているほか、内見では不具合箇所 やこれから壊れることが予想される箇所など、できる限りの個体情況を説明し、十分納得して買って もらうことを心掛けている」(新相氏)。

写真だけで購入するバイヤーはまずいないため、売買の成立にはこうしたフォローが絶対に必要と いう。また、同サイトの出品者の95%は整備記録簿付き。これによって、今後のコストをある程度 算出し、バイヤーにも提示することも行なっている。
さらに、同サイトの掲載車を見ると分かるが 、ほとんどが車検付き。通常、バスはトラックなどと違って人間を運ぶため、一時抹消して売りに 出されるのが通例。これは、仲介者であるキャブステーションによほどの信頼が無ければ実現できない ことだ。
また出品者に落札まで車両の使用を可能としているのも「何年も運行していた車両が いきなり寝かされると必ず故障が出、かえって良くない。バスは生モノと同じ」(同)という考えが あるからだ。

現在、全国には約4000社のバス会社があるといわれ、そのうちの3割以上が同サイトを利用して いる。予想以上の活発な取引で、昨年は120台が落札された。
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