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■キャブ損害保険 |
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タクバス見聞録

このエッセイは、企画営業部のスタッフが、 全国のタクシー会社・バス会社の
皆様との交流の中で 思うところをとりとめもなく、記するものです。時には
失礼な表現が含まれることもありますが、 寛大なお気持ちでお読み頂ければ幸いです。
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| 選択の自由 |
T.G |
テレビで時おり、都会のタクシードライバーを、「異業種で夢破れた人たちの選ぶ仕事」として、一時しのぎの止まり木仕事として紹介する。ときにエレジーものは人物にスポットを当て、不健康で侘しい日常を映し出すこともある。昔なら出稼ぎとか建設現場に向けられていたものが、今はタクシー業界にお声がかかっている。 そこでいつも不思議に思うのは、このドキュメント番組を作るにあたって所属する会社が協力していることである。どうして経営者はこの作品が家の恥じ、家族の恥じを世にさらしていると思わないのか感性を疑う。たぶんそもそも、一家の長としての自覚と責任感が欠如しているのだろう。 そこでドライバーさんへ。子供は親を選べませんが、社員は経営者を選べます。
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| かっこよく |
S.S |
法人申告所得ランキングが発表された。トップのH社は約11億円。確かに税金を納めて社会に貢献することは大切だが、余裕があればぜひ業界のイメージ刷新のためにも職場環境への投資を。 特に顔となるオフィス。われわれも全国区で数多く訪問しているが荒んだ飯場のような事務所も多い。若い女性なら玄関先まで来て回れ右するだろう。若者の集まらない会社に未来はない。革新的なGPSシステム、教育など視察はよくあるが革新的なオフィスの視察は聞いたことがない。人間も会社もまずは見た目の第一印象で決め付けるのが世の習い、そこで50位以内のランキング会社にはぜひ利益の有効利用として思い切りよく外資のようなオフィスにチェンジ。
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| 耳 |
K.K |
車内で、顧客アンケートをとっている会社がある。伸びる会社の共通点は、顧客の声をよく聞く耳、それも小声まで聞こえる大きな耳を持っていることだ。なぜなら、顧客の声に耳を澄ませば、知りたいことのすべてを教えてくれる。 しかしときおり、変色したアンケート用紙が怒っている。「思いつきだけはやめてくれ」。
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| この人ちょっと変 |
T.G |
タクシーの規制緩和では、あんなに頑張った総合規制改革会議議長であるオリックスの宮内会長が、プロ野球では新規参入反対の立場をとり、ひんしゅくをかっている。人には厳しく、自分には甘い典型的な事例。 宮内さんももう70歳。「老醜ということばはあっても、老美ということばはない」
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| 愛しき日々 |
S.Y |
旅行パンフレットを見ていると、新旧世代交代がよくわかる。かって団体旅行花盛りの頃の有名旅館は姿を消し、個人、グループのニーズに対応し、マスコミに寵愛されるデザイナーズ旅館が幅をきかしている。また神社仏閣など、観光地の案内が少なくなり、グルメやスポーツ、エステなどに割くスペースが次第に広くなっていく。 まさに「旅行はするけれど観光はしない」人向きにどんどん変わっていく。そしてその観光案内をビジネスとしていた観光タクシーは、すっかりレンタカーに主役を奪われ、まるで居候のようにパンフの隅に追いやられ、時には影も形もない。
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| 親ばか |
T.G |
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社長が嘆く。「息子が最近、タクシーを嫌って、コンビニをやりたいだの居酒屋をやりたいだの無理ばっかり言う。ちょっとやらせてみようと思うのだが大丈夫かなあ」。馬鹿言ってるんじゃありません。例えばスポーツでいえば、一流アスリートであれば他の種目に転向しても、成功の可能性はある。しかしおたくの息子は、草野球のそれも万年球拾い程度。言い憎いのですが、先にスポーツの才能そのものがないことを心配するのが、本当の親心じゃありませんか。
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| 勉強好き |
N.A |
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全国のセミナーをはしごして勉強しているトップがいる。しかしちっとも実践している様子がない。京都の某有名社長曰く、「いくら学んでも真似することはできない」。
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| 言わぬが花 |
S.Y |
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2代目社長からその決意を聞いたのが1年前、「思い切った値下げで勝負する」。弊社のスタッフ一同「止めた方がいいですよ。それはあくまでタクシー業界での思い切った値下げ。他の業界では半分も当たり前のデフレ時代。まったくインパクトがない。したがってパイを大きくするわけでもない中途半端な値下げです。まして血の滲むようなコストダウン、低料金を支える仕組、システムを考案できているわけでもない。そんなのは思いつきレベルにてすぐ真似され、先行利益も得られませんよ」と言いたい放題。しかし2代目社長は果敢に実行した。その結果は・・・・・言わぬが花。
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| 染め上手 |
T.G |
北陸にあるタクシー会社の役員が、クレーム処理のため来社された。この会社は業界では珍しく、組織として一貫性があり、固有の色をもつ。そしてその色にドライバーを短時間で染めてしまう。魚も頭を見れば胴も尻尾も想像がつく。勉強のため同席して、失礼ながら観察させていただいた。 さて、この役員の話に度々出てくる殺し文句、「私はとにかくドライバーにようなって欲しいんですわ」。本気なのだろう。眼が潤む。ついこちらも眼が潤む。結局1時間余りの間で“FOR THE COMPANY”は一度も出てこない。ひたすら“FOR THE DRIVER”を繰り返す。不覚にも、色はわからないがしばらく染められた。
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| 遠野物語 |
S.S |
70歳を超えた社長が来社されると、昔話が聞ける。 「昔、京都では、ドライバーのほうが、太秦の俳優より給料が高かった」 「昔、宮崎では、大挙押し寄せる新婚さんに車をとられ、市内に1台もタクシーが走っていなかった」 「昔、雨の日は車が汚れるので、仕事を断った」など、まさかと思うような本当の話。 そのうち誰も信じない、河童伝説になるかも。
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